特集 2024年度 決算詳報⑦ 銀行ローン

日銀統計によると、国内銀行(信託・海外店勘定を含む)の2025年3月末の住宅ローン残高(住宅資金向け貸出)は152兆8128億円と、前年同月比3。9%増加した。一方、その他ローン(消費財・サービス購入資金向け貸出)残高は10兆6873億円で、4.4%増と堅調に推移した。このうち、カードローン等残高は5兆1502億円と、3.9%増加した。

カードローン残高の伸長率が上向く

カードローン等は、22年度末の残高が0.4%増加し、18年度から4年連続で続いていた減少傾向に歯止めがかかり、反転を果たしたが、24年度は23年度を上回る増勢を見せており、銀行カードローンの回復が進んでいるといえる。

全国銀行協会が四半期ごとに集計している銀行カードローン等残高を見ると、全国銀行108行の残高は3兆6125億円と、1.7%の増加だった。

全銀協の統計はカードローンを伸ばしているネット銀行等が集計の対象ではないこともあり、日銀統計よりも増減率が低い傾向がある。

日銀統計では22年度末に残高が反転したが、全銀協統計では1.1%の減少だった。全銀協統計でも24年度の増加率は23年度(1.1%増)を上回っており、銀行カードローンの復調ぶりを印象付ける。

 ただし、業態別にみると、都市銀行等が1兆9309億円と、1.3%増加、地銀が1兆4378億円と、2.5%増加したのに対し、第二地銀は2437億円と、0.4%の減少で、回復が遅れている。

 日本貸金業協会の月次統計を見ると、消費者金融業態の25年3月末の消費者向け無担保貸付残高は2兆7802億円と、7.3%増加している。消費者金融会社と比べると、銀行の増勢は弱い。

 ただ、図表2を見ると、三井住友カードや三菱UFJ銀行はカードローン残高をそれぞれ6.7%、4.1%増加させており、ネット銀行よりも強い成長を示した。

月刊消費者信用2025年7月号掲載

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