決済処理額を19年で100倍超に拡大させたGMOペイメントゲートウェイ成長の軌跡

資本増強で金融関連サービスを強化

SMBCグループとの資本業務提携は、GMO-PGにとって金融関連事業への投資を本格化できたという効用ももたらした。

GMO-PGは決済代行事業をコア事業とする一方で、加盟店の成長、決済拡大に貢献する金融関連サービスを手掛けるようになっていた。

顧客の手元資金不足による機会損失を防ぐには決済に加えて与信機能が必要になる。また、EC事業者は販売と資金化のタイムラグが大きいため、資金繰りを改善したいというニーズが恒常的に発生する。

そこで、14年5月に決済データ等を活用した融資サービス「GMO-PG トランザクションレンディング」を開始した。

また、15年3月には連結会社であるGMOイプシロンでもEC事業者向けのオンライン融資サービス「GMOイプシロン トランザクションレンディング」の提供を開始している。

また、13年1月には連結会社のGMOペイメントサービスを設立し、同年8月にEC事業者向けに「GMO後払い」の提供を開始している(5月より一部のEC事業者向けに先行提供)。

だが、「金融関連事業を一つの事業セグメントとして確立し、利益を追求していく体制がつくれたのは、SMBCグループとの資本業務提携によるところが大きい」(戸澤執行役員)という。後払いやトランザクションレンディングを推進する体制を強化することができたからだ。例えば、16年11月には、日本最大級のファッションショッピングサイト「ZOZOTOWN」がGMO後払いを導入し「ツケ払い」を開始するといった成果が得られた。

また、新たなサービス開発にも積極的に取り組み、15年8月にはGMO-PGが「PGマルチペイメントサービス」において提供していたオプションサービス「早期入金サービス」を大幅にリニューアルし、カード、コンビニ決済、ペイジー、電子マネーなどの各種決済手段において、締め回数、締め日、入金までの期日をそれぞれ所定の回数・日から選択できるようにした。

「毎日締め」や「2営業日後の入金」も選択肢に加え、EC事業者が自社のキャッシュフローに最適な入金サイクルを設定できるようにした。

18年5月には、BtoBのEC事業者の成長を多角的に支援する目的で、売掛債権買取りにより売掛金を早期資金化する「GMO BtoB早払い」と、売掛金の回収を保証する「GMO BtoB売掛保証」の提供を開始した。

20年11月には、GMOペイメントサービスがEC・オフラインを問わず、BtoB取引を行う事業者向けの後払い決済サービス「GMO掛け払い」の提供を開始。

買い手企業の支払状況に関係なく、GMOペイメントサービスが所定日に売上金を入金するので、企業は未回収リスクを負わずにすむ。

また、与信審査・請求書発行、入金管理、未入金時の督促といった売り手企業の請求関連業務を代行するので、売り手企業は業務の効率化を図れるメリットがある。

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