2024年度 決算詳報⑤ 流通系カード会社
流通系カード3社(クレディセゾン、イオンフィナンシャルサービス、ポケットカードの2024年度決算は、...

ベイシアグループとのアライアンスでクレディセゾンはどのような価値を手に入れたのだろうか。
クレディセゾンの宮脇室長は「セゾンカードの入会プロセスにおける顧客体験の設計にあたって、くみまちフィンテックが非常に優れたUIを築いてくれた」と指摘する。
カードの申込みは入力項目も多く、面倒だと感じて離脱してしまう利用者もいる。一般的に提携先のアプリからカードを申し込む場合、カード会社のサイトに遷移して必要項目を入力することになるが、ベイシアグループの取組では、くみまちフィンテックが申込みのUIを構築し、入力されたデータをAPIでクレディセゾンに連携する仕組みを築いている。
くみまちフィンテクではこの申込UIを絶えず改良しており、カード入会申込のコンバージョン率を高めるべくアジャイル開発を続けている。
ベイシアグループもクレディセゾンの与信能力を活用することで、機会損失の抑制や顧客単価の向上を期待できるのはもちろんだが、組込み型金融やコード決済に関する知見やノウハウを得ることができた。
クレディセゾンは18年に三井不動産が提供する「三井ショッピングパークアプリ」に三井ショッピングパークカード《セゾン》」を紐付ける形でコード決済「アプリde支払い」を導入したほか、ヤマダ電機やパルコに対して組込み型金融によりコード決済を提供してきた実績がある。
両社の知見とノウハウが融合したことで、新しい提携カードのビジネスモデルが広がりを見せようとしている。
月刊消費者信用2025年12月号掲載
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