2024年度 決算詳報⑤ 流通系カード会社
流通系カード3社(クレディセゾン、イオンフィナンシャルサービス、ポケットカードの2024年度決算は、...

一方のベイシアグループもある課題認識を強めていた。高島室長はこういう。
「ベイシアグループは以前から提携カードを取り扱ってきたが、ベイシアグループがDXへの取組を強化している中で、ベイシアグループ各社のポイントやアプリなどとの連携がうまく取れていない部分が出てきた。例えば、ベイシアグループの顧客アプリは数百万人規模の利用者がいるが、アプリと提携カードの決済機能がつながっていないため、シームレスな購買体験を提供できないでいた。そこで、複数のカード会社に相談し、さまざまな提案をいただいた中で、われわれの目指すところが、クレディセゾンの提案と一致した」。
くみまちフィンテックが設立された21年は、小売業がコロナ禍からの回復を期すタイミングでもあったし、キャッシュレス化が加速しつつある時期でもあった。日本全国の小売業が一斉に、この二つのベクトルに向け動き出したといってもよいだろう。
そうした中で「競合他社に後れをとってはならない」(高島室長)という危機意識が、ベイシアグループの背中を押した形だ。
また、コード決済が台頭する中にあって、「ベイシアグループで買物をされたお客様が、必ず最後に通る決済というプロセスを他社に奪われているという現実を打開する必要性も強く認識していた」(高島室長)という。
ベイシアグループ総計で数百万人にのぼるアプリユーザーの購買体験が他社の決済アプリで終わるのではなく、ベイシアグループのアプリで完結できる形にしようと考えたわけだ。
外部の決済手段のシェアが高まれば、それだけグループ外に流出する決済手数料も増えてしまう。「キャッシュレス化により増え続ける決済手数料をいかに抑制するか」という課題認識も高まっていた。
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