2025年版 クレジット産業白書① キャッシュレス市場
2024年にキャッシュレス決済比率が40%を突破し、新しい課題設定が急務になっている。キャッシュレス...

決済動向によると、24年の決済金額は6兆1890億円で、前年比3.4%の減少だった。決済件数も減少しており、決済金額・件数が共に前年を割るのは21年以来のこと。コード決済の台頭に押される形で、電子マネーの成長力が奪われているように見える。そうした中、JR東日本はSuicaアプリを起点とする独自の経済圏構築に動き出しており、こうした戦略が電子マネーの復権につながるかが注目される。JR東日本は24年12月に、「Suica Renaissance」と題する戦略を公表した。
電子マネーの市場規模については、日本銀行の決済動向における電子マネーの決済金額が参照されている。
この統計は専業系、交通系、流通系の8種類の電子マネーの実績を合算したものだ。いずれもFeliCa(フェリカ)ベースのIC型電子マネーで、サーバー管理型の電子マネーなどは調査対象ではない。
決済動向によると、24年の決済金額は6兆1890億円で、前年比3.4%の減少だった。決済件数も60億1000万件と、2.4%減少した。決済金額と決済件数が共に減少したのは21年以来のことだ。
21年に電子マネー市場が縮小したのはコロナ禍で鉄道輸送量が減少し、それに伴って交通系電子マネーを利用する機会が減ったからだと見られている。
24年はそういう特殊要因はなかったので、電子マネー市場が縮小した主因はコード決済との競合によるものと見るのが自然だろう。
キャッシュレス推進協議会の「コンビニエンスストア決済動向調査」を見ると、三大コンビニにおける24年の電子マネーの決済額は1兆7265億円で、前年比4.8減だった。
一方、コード決済は2兆6039億円で、9.9%増加した。キャッシュレス決済手段における電子マネーのシェアも24年は30.8%と、前年比3.5%ポイント低下。19年のシェアは65.2%だったので、5年間で半分以下になった。
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