2025年版 クレジット産業白書② クレジットカード市場
2024年のクレジットカードのカードショッピング取扱高は116兆円を突破した。前年比10.6%増と2...

キャッシュレス決済比率は当面の目標だった40%を超え、次の目標である「将来的にはキャッシュレス決済比率80%」を目指していくことになるが、それをどう実現していくのか、どのような施策を打ち出すのかは明確ではない。経済産業省は決済事業者の声を聴きながら、今後の課題設定をどうするか検討をしているところだ。
経済産業省はBtoB決済を今後の注力分野と位置付けているが、BtoB市場も含むとなると、民間最終消費支出を分母とするキャッシュレス決済比率の計算方法も見直す必要が出てくるだろう。分子には企業間決済における主流のキャッシュレス決済手段である銀行振込を加える必要がある。だが、そうなると、そもそも80%という目標設定が妥当かどうか、あらためて検討しなければならない。
従来通り、BtoC決済に焦点を当てて、キャッシュレス化の課題を掘り下げていくとしても、銀行振込や口座振替を含まないまま80%という目標を掲げることの妥当性を検討する必要はある。量的な目標を掲げるのではなく、デジタル化が進む商取引の中に、決済がいかにシームレスに組み込まれるようになっているかという、定性的な目標を立てることも一つの選択肢だろう。
月刊消費者信用2025年9月号掲載
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