ジェーシービーがプレミアムカード向けサービスを次々に投入
ジェーシービー(以下、JCB)は、2025年度に入ってから、「JCB プレミアムカード」(以下、プレ...

明晰な分析だが、そうした二つの方向性がある中で、ダイナースクラブはどのような戦略を打ち出していくのだろうか。それを聞く前に、ダイナースクラブのラインアップを見ておこう。
ダイナースクラブには大きく、三つの券種がある。ベーシックモデルともいえる「ダイナースクラブカード」は年会費2万4200円(税込み)。現在のプレミアムカード市場を見渡すと、決して高い水準ではない。
2名以上の利用で1名分のコース料金が無料になる「エグゼクティブ ダイニング」や、国内外1600カ所以上の空港ラウンジも無料で利用可能。
ダイナースクラブのブランドがもたらすステータス感やサービスの品質に対する対価としては、安いといっても過言ではないだろう。
しかも、「ダイナースクラブ コンパニオンカード」として、マスターカードのプラチナグレードのステータスを備えた「TRUST CLUB プラチナマスターカード」を年会費無料で追加発行できる。
利用可能な店舗が広がるだけでなく、マスターカードが提供する「Taste of Premium」の優待・サービスが利用可能だ。
また、「ビジネス・アカウントカード(経費決済専用カード)」を年間手数料5500円(税込み)で追加発行することもできる。
ダイナースクラブカードの会員には中小企業のオーナーなど経営者層が多いので、会社の経費をカード払いにしたいというニーズが高い。
ビジネス・アカウントカードは個人口座ではなく、法人口座を引落し口座に設定できるので、これを追加発行すれば、公私の支払を明確に分けて管理することが可能になる。
法人向け(従業員にも発行可能)には「ダイナースクラブ ビジネスカード」(年会費2万7500円)、「ダイナースクラブ ビジネスプレミアムカード」(年会費14万3000円)もあるが、一人であればビジネス・アカウントカードを利用することで、より少ない年会費で公私双方のユースケースをカバーできるわけだ。
二つ目の券種は「ダイナースクラブ プレミアムカード」(年会費14万3000円、以下プレミアムカード)。

招待制のカードで、コンシェルジュやトラベルデスクのプレミアム専用デスクが利用できるほか、前出の2名以上の利用で1名分のコース料金が無料になるサービスにプレミアムカード専用店舗を追加した「プレミアム エグゼクティブ ダイニング」や「ダイナースクラブ 銀座プレミアムラウンジ」「ダイナースクラブ 大阪梅田プレミアムラウンジ」が利用できるなど、プレミアムカード専用のサービスが加えられたカードだ。
「ダイナースクラブ コンパニオンカード」として、マスターカードの最上位グレード「ワールドエリート」を無料で付帯できる。ビジネス・アカウントカードの利用も可能だ。
プレミアムカードのもう一つの特長は、希望すれば、「ダイナースクラブプレミアムメタルカード」を追加発行できることだ。本人会員・家族会員ともに付帯でき、色は「シルバー」と「ブラック」から選べる。ブラックは2024年12月に発行を開始した。ちなみに、ビジネスプレミアムカードでもメタルカードを発行している。
三つ目の券種は「ダイナースクラブ ロイヤルプレミアムカード」(以下、ロイヤルプレミアムカード)だ。
完全招待制で999枚限定を謳う希少アイテムなので、広報・宣伝活動はむしろ控えている。年会費は非公開だが、超高額。
日本で発行されている最高級クラスのプレミアムカードの一つといえるだろう。このロイヤルプレミアムカードが提供する価値については、後ほど詳述する。
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