ジェーシービーがプレミアムカード向けサービスを次々に投入
ジェーシービー(以下、JCB)は、2025年度に入ってから、「JCB プレミアムカード」(以下、プレ...

ここからはキャッシュマップのサービスを詳しく見ていくことにしよう。キャッシュマップの主要機能は①入出金情報(複数の銀行口座とカード)の一元管理、②将来予測も含めた月々のキャッシュフローの可視化、③支払時期の調整、資金調達など資金繰りの改善支援の三つに分けられる。これらの機能をユーザーのUI/UXの視点で見てみよう。
まず、①の入出金情報の一元管理では、マネーフォワードのアグリゲーションサービスを利用し(JCB発行のカード情報を除く)、ユーザーが保有している複数の銀行口座情報とクレジットカードの利用明細を一覧で表示できる機能を用意した。「銀行口座」と「カード利用」のタブを押すと、それぞれの情報が表示される仕組みで、銀行口座では口座ごとに銀行名・支店名、口座番号と預金残高が表示され、合計金額も示される。「カード利用」に表示を切り替えると、カードごとに今月の利用額、次回支払予定額、支払日が表示され、「詳細を見る」のボタンを押すと、利用明細を確認することができる。
また、発行した請求書や受け取った請求書の内容をデータとして取り込むことで、取引先からの入金、取引先への支払の情報も登録できる。
こうした入出金情報は一覧表示することもできるが、カレンダー機能を使えば、何月何日にいくらの入金(取引先からの入金)・出金(カードの引落しと、取引先への支払)があるのかを一覧で把握できるようになる。出金はマイナスの付いた赤い数字、入金は青い数字で表示されるので、入出金のタイミングや金額を直感的に把握しやすい。
②のキャッシュフローの可視化では、連携した銀行口座やカードの情報、入力した請求書情報や受発注の見込み情報を基に、キャッシュフローグラフ(画像1)を表示することができる。月ごとの合計入金額は青の棒グラフ、出金額が赤の棒グラフで示されており、やはり入金額と出金額のどちらが多いか少ないかが直感的に把握しやすい。

▲入出金シミュレーションの画面。(画像1)
見込みの受発注の金額は薄い色の棒グラフで示されるので、確定値と予想値を区別しやすい。特定の月の入金あるいは出金の棒グラフにマウスホバー(マウスのカーソルをその位置に重ねる)すると具体的な入出金日や入出金額がポップアップで表示される。
折れ線グラフは入手金情報と残高情報を基にした口座残高の推移を示している。折れ線グラフが下がってきていれば、支出を先延ばしするなどの対策を講じる必要性があるということが一目で把握できるといえるだろう。
改善の必要性を感じた場合は、入出金シミュレーションのボタンを押し、対象年月や出金を遅らせたい金額を入力することで、将来のキャッシュフローがどう変わるかを確認することができる。このシミュレーションは、出金を遅らせたい年月と金額を指定して、画面上の実行ボタン押すだけで使える。 出金を遅らせる必要があると分かった場合は、調整対象リストから対象の支払を選択し、「請求書カード払いに変更」のボタンを押せば(画像2)、請求書カード払いサービスを利用できる。請求書の支払期限や請求書カード払いを申し込んだタイミングにもよるが、40日程度支払を遅らせることができるという。

▲請求書カード払いの申込画面。(画像2)
まだ実装されてはいないが、年内には請求書ファクタリングやオンラインレンディングのサービスも導入する予定だ。キャッシュマップ上で資金管理のUI/UXとシームレスに入金待ちの売掛債権を売却して早期に資金化したり、各種書類の提出をせずに借入れができたりするようになるわけだが、26年度末には手形・小切手が廃止されるので、こうしたファイナンスサービスに対するニーズは高いと思われる。
JCBはこれらのファイナンスサービスのノウハウを有する事業者と連携することで、新しいサービスを導入する準備を進めている。
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