クレディセゾンがAIで目指すCSAX

クレディセゾンがAIで目指すCSAX

クレディセゾンは2021年9月に、DX推進のアクションプランを「クレディセゾンのデジタルトランスフォーメーション(CSDX)戦略」として策定し、毎年アップデートしながらDXを実践してきた。そのCSDXは25年度から第4のフェーズに入り、AIを活用した構造改革へのチャレンジを始めている。生成AIを軸に業務プロセスの全面革新を目指す取組で、CSDXはAIでトランスフォーメーションを起こす「CSAX」の段階に入ったといえる。社内チャットボット、議事録作成システムなど、これまでの生成AI活用の成果を振り返りながら、CSAX構想を探ってみた。

第4フェーズに突入したクレディセゾンのDX

クレディセゾンがCSDXを策定したのは21年9月だが、実はその前からDXに向けた取組は始まっていた。

インターネットやスマートフォンが普及し、ITが顧客体験を左右し、ひいては企業の競争力や競争優位性に直結する時代になったという認識に基づき、UI/UXをスピーディーに見直すためには、それまでのシステムベンダーに依存したウオーターフォール型のシステム開発体制を見直し、内製化すべき部分は内製化しアジャイル開発を並走させるバイモーダル戦略を実践していくという方針を掲げ、内製開発のための部署を立ち上げたのが始まりだった。

内製開発化の取組は20年度まで続いたが、これがCSDXの第1フェーズといえる。

2フェーズは21年度から22年度にかけての期間で、全社的にDXを推進するため、DXに関する知識やノウハウを有する専門性の高い人材が現場の社員をサポートする伴走型開発を推進した。

そして、23年度から24年度にかけては全社員によるDXを推進、各事業部がノーコード/ローコードで業務アプリを開発するなど、全社員がリテラシーを高めながらDXを推進する体制の構築を進めた。これが第3フェーズだ。

 生成AIの活用も、第3フェーズの重要なテーマだった。クレディセゾンは23年度に入ると、生成AIの活用を本格化する。

オープンAI及びマイクロソフトのAzure OpenAI Service(アジュール・オープンエーアイ・サービス)の大規模言語モデル(以下、LLM)とAPI接続し、生成AIを活用するシステム基盤を整備。①社内チャットである「SAISON ASSIST」(以下、セゾンアシスト)、②社内情報の回答チャットボット「FAQアシストくん」(以下、アシストくん)、③議事録作成システムを稼働させた。全社員がいろいろな形で、生成AIを活用する環境を整えたわけだ。

そして、25年度に入り、全社員によるDXはさらに高みを目指すことになった。CSDXを主導してきた小野和俊取締役兼専務執行役員(CDO兼CTO)は、「全ての事業部の全ての社員の全業務を、生成AIの活用を前提にして再設計していく」方針を掲げ、生成AIを活用した構造改革を目指す第4フェーズに入ることを宣言したのだ。

そして、新たに「CSAX」という標語を掲げた。「Credit Saison AI Transformation」の頭文字を組み合わせた言葉で、文字通り、AIでトランスフォーメーションを実現するという意味だという。

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