日本の富裕層向けカード市場を開拓したLUXURY CARDの戦略

ラグジュアリーカードの四つのラインアップ

ラグジュアリーカードには4種類の券種がある(写真1)。

エントリーモデルの「Mastercard Titanium Card」(以下、チタン)は年会費が5万5000円で、ポイント還元率は1.0%。

その上位券種である「Mastercard Black Card」(以下、ブラック)は年会費11万円で、ポイント還元率は1.25%。

さらに上位の「Mastercard Gold Card」(以下、ゴールド)は年会費22万円で、還元率は1.5%だ。

そして、最上位に位置するのが、完全招待制の「Mastercard Black Diamond」(以下、ブラックダイヤモンド)は入会金が110万円、年会費は66万円だ。

ちなみに、アメリカン・エキスプレスのプラチナの年会費が16万5000円、通称ブラックといわれるセンチュリオン・カードは入会金55万円、年会費55万円といわれているので、ゴールド、ダイヤモンドはそれらを上回る水準にある。

ラグジュアリーカードは日本におけるプレミアムカードの中でも、最もハイグレードなカードといえるだろう。

金属製のカードであるという点も、ハイグレードなイメージを創り出すことに貢献している。

ゴールドには24金のコーティングが施されて、ブラックダイヤモンドには天然のダイヤモンドが埋め込まれているが、そうした意匠に徹底的にこだわるのも、ラグジュアリーカードの特長だ。

ちなみに、22年には従来のゴールドイエローに、淡いピンク色のローズゴールドを加えている。

通常、ブラックカードはゴールド、プラチナよりも上位のカードと位置付けられているが、ラグジュアリーカードでは、ゴールドやダイヤモンドのほうがブラックよりも上位券種と位置付けている。

これは米国本社のオーナーであるスコット・ブラム氏の考え方によるもので、ラグジュアリーブランドの世界では、最高峰に位置するのは金やダイヤモンドであるという認識に基づくのだという。

クレジットカードビジネスの発想ではなく、宝飾などのラグジュアリーブランドの価値観に基づくネーミングということだろう。

そういわれてみれば、カードのデザインは中央に四角で囲んだLCという文字を据えるだけのシンプルなものだが、これもバッグなどのラグジュアリーブランドのロゴを想起させる。

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