2025年版 クレジット産業白書② クレジットカード市場
2024年のクレジットカードのカードショッピング取扱高は116兆円を突破した。前年比10.6%増と2...

アメリカ発のプレミアムクレジットカードブランド「LUXURY CARD」(以下、ラグジュアリーカード)が、日本で急成長を遂げている。完全招待制の「Black Diamond」をフラグシップとする4種類のプレミアムカードは、いずれもマスターカードの最上位クラス「World Elite」(以下、ワールドエリート)を採用。縦形の金属製カードの重厚感は、独自の存在感を醸し出す。年会費はエントリーモデルでも5万5000円(税込み)で、上位券種は11万円、22万円、66万円と、日本のプレミアムカードの中でも、トップクラスの水準だ。日本の富裕層向けカードの先駆け的存在とも評価される。ラグジュアリーカードが成功した秘密を探ってみた。
ラグジュアリーカードは、08年に米国の起業家スコット・ブラム氏が創業したプレミアムカードブランドだ。
自ら富裕層であったブラム氏は、自分が持ちたいと思うようなプレミアムカードがないと、自らプレミアムカードブランドを立ち上げたという。
16年に、グローバル展開を見据えて「ブラックカード」から「ラグジュアリーカード」へとブランドをリニューアルし、その年に日本市場へ進出した。
その後、18年には中国でも発行を開始。現在は米国・日本・中国の三つの市場で、ラグジュアリーカードブランドを展開している(ラグジュアリーカードブランドを企画・運営する企業は「Black Card Ⅰ(ブラックカードワン)」だが、以下、企業名を意味する場合もブランド名で記述する)。
ラグジュアリーカードの児玉朋雄チーフ・デジタル&マーケティングオフィサー(以下、CDMO)によれば、ラグジュアリーカードがまず日本に進出したのは、ブラム氏が若いころに、日本でビジネスをしており、日本の消費者マーケットをよく理解していたからだ。
日本には成熟したクレジットカード市場があり、富裕層ビジネスも盛んだが、何よりも商品・サービスの品質に厳しい日本で成功すれば、他のどこの国に進出しても成功できると考えたからだという。
児玉CDMOは日本進出当初から、ラグジュアリーカードのプロジェクトに参画し、オンラインをベースにした会員獲得や後述するさまざまな会員向けサービスの開発に取り組んできた。
ラグジュアリーカードは日本に進出するにあたり、アプラスをパートナーに選んだ。アプラスがラグジュアリーカードのイシュイングを行い、ラグジュアリーカードが各種サービスの開発・運営を行う形だ。
年会費やイシュイングの収入はラグジュアリーカードとアプラスで案分する。信用リスクを負担するのはもちろんアプラスだ。
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