オリコがSMEをターゲットに、新たなデジタルプラットフォームを開発
オリエントコーポレーション(以下、オリコ)は2023年4月に、請求書カード払いサービス「OBS(Or...

AIX推進室は中期経営計画の初年度である25年度に、「AI利活用の基盤構築・推進に注力する」(水口課長)方針だ。
機能面ではオリコAIチャットの機能拡充を図り、議事録作成ツール、音声AI(アバター)やAIエージェントの内製開発を目指していく。AIアプリの内製開発のために、ローコード開発ツールも導入する予定だ。
一方で、AIガイドラインを策定するなど、AIガバナンスの体制構築に取り組むほか、AIエキスパートの育成、RPAとAIを組み合わせて業務改革のできる人材の育成にも取り組んでいく。
さらに、いろいろなAIを用いたソリューションの調査・研究にも取り組む。その中でオリコがすでに活用し、優先課題として注力しているのがAIを活用して作成した研修動画によるオンデマンド研修とAIロープレだ。
AIのサポートによって、誰でも簡単に研修動画を作成できるソリューションを活用することで、例えば、研修を目的に作成した既存のパワーポイントの資料を画像データとして取り込んだ上で動画化。
一方、パワーポイントのテキストデータから、教えるべき内容を抽出し、生成AIが教える内容をテキストとして生成。それを基にAIで音声合成し、ナレーションを入れるという流れで研修動画を制作できる。
これまでは、担当部門がパワポの資料を作成し、各部署や支店に配布、その資料を教材にして各部門の役席者が担当者を集めて研修するという教育方法が一般的だったが、AIを活用することで、社員は就業時間中の都合の良い時間に、オンデマンドで研修動画を視聴できるようになる。
一方、AIロープレは人が実施していたロープレをAIが代替してくれるソリューションだ。顧客からこういう問合せがあったときには、このような対応をするというシナリオを作成。これを基にAIが顧客役となってロープレを行う仕組みだ。
興味深いのは、多様な人格、状況設定でのロープレを実施できる点だ。あらかじめ年齢や性別、性格などを指示しておけば、AIがそれに合わせて言葉遣いなどを変えて顧客役を務めてくれるという。
また、AIが社員の応対を評価してくれる点も興味深い。想定するケースに応じて、必ず顧客に伝えなくてはいけないことを説明したかどうかなど、事前に設定した評価項目を踏まえて、AIが評価をフィードバックする。
オリコは25年4月、イオンフィナンシャルサービスとビジネスカードを共同発行すると発表したが、その際、「その他協業分野の取り組み」として、オペレーターの早期戦力化や、新人教育における講師のリソース軽減を目的に、AIロープレの導入を共同で進めていくと発表している。 イオンフィナンシャルサービスとの協議は現在も続いているが、オリコはすでに独自にAIを活用した研修動画の作成とAIロープレを実践しているわけだ。
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