オリコがSMEをターゲットに、新たなデジタルプラットフォームを開発

経営者へのインタビューで浮き彫りになった経営課題

では、オリコの目指す、新たなデジタルプラットフォームはどういうものか。オリコは新たなプラットフォームづくりに向け、精緻なマーケット調査を行った。アンケートやデプスインタビューを繰り返し行い、SMEの経営課題やDXに対するニーズを探ったのだ。

インタビューから浮かび上がったのは、SMEには①資金繰り関連業務の負担軽減、②キャッシュフローの改善、③ファクタリングの迅速化・簡素化に対するニーズが特に強いという点だった。

例えば、①については、食品卸業からは取引先の数が多く、取引先である生産者は業務運営がアナログな事業者が多いので、請求管理業務に時間を割かれているため、請求書管理業務を簡素化し、他のことに時間を使いたいという声が聞かれたという。

②については、端的に「キャッシュフローが課題」と語る自動車整備・修理事業者もいたが、③に関連する話でもあるが、ファクタリングの利便性向上を求める声や請求書カード払いに対するニーズが高いことを示唆する声が多かったという。例えば、広告業の事業者はファクタリングを利用しようとしたが手数料が15%といわれて断念した経験を語り、ファクタリングは手続も煩雑だと問題点を指摘した。小売業者もファクタリングの手数料が8~9%と高いこと、手続が煩雑で1週間程度を要することに不満を感じているといい、より簡素な手続を望んでいるという。別の小売業者は、銀行融資は時間がかかるので請求書カード払いを利用するといい、「4%の手数料でも、使わざるを得ないときは使う」と語った。エステサロンの経営者も「請求書カード払いの手数料が3%くらいであれば、ファクタリングよりも安いので助かる」という認識を示したという。

請求書カード払いの利用経験のある食品卸小売業者はキャッシュフローを円滑化するために18枚のカードを使い分け、エクセルで支払を管理しているが、資金管理をより効率的にスマートにできるエクセルの使い方やツールがないかと悩みを吐露した。飲食業の経営者は請求と入金を個々に照合して管理しているが、一元管理できないものかと思案しており、シンプルで手間がかからないサービスを求めていると語った。

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