オリコがSMEをターゲットに、新たなデジタルプラットフォームを開発
オリエントコーポレーション(以下、オリコ)は2023年4月に、請求書カード払いサービス「OBS(Or...

オリエントコーポレーションは2025年4月、AIX推進室を立ち上げた。全社的なビジネスプロセスのトランスフォーメーションを実践するために、AI専門部門を設け、全社的にサポートする体制を組んだのだ。25年度は生成AIなどのAI活用のための基盤をさらに拡充し、さまざまな部門での実践を目指すという。オリコではすでに、コンタクトセンターの社員教育にAIロープレを導入したほか、回収部門では生成AIの入金交渉をさせる督促の自動化への概念実証も行った実績がある。オリコの取組を紹介する。
オリコが全社的にAIを活用し始めたのは24年1月だった。Azure OpenAIをカスタマイズし、「Orico AI Chat」(以下、オリコAIチャット)として全社リリースした。
24年5月にはプロンプトコンテストを開始。24年10月より本社の全部門・グループが参加して、生成AI活用のアイデアを募るアイデアソンを実施するなど、生成AI活用のスキル・ノウハウの向上に努めてきた。
生成AIの機能拡充も進め、24年11月には新画面・新機能を全社リリース。インターネットを検索してその情報を基に回答を生成する機能や特定のファイルから必要な情報を抽出して回答を生成する機能を追加した。
25年1月には、共用RAG(検索拡張生成)を順次リリースし、生成AIが社内規程、人事関連、各種問合せ関連の社内文章を検索して、社員の質問に回答する環境を整えた。
そして、25年4月、オリコは生成AIを活用し業務プロセスを変革させる次のフェーズへと歩みを進めた。デジタル・マーケティンググループの中に、「AIX推進室」を新設したのだ。
AIX推進室の設置は、25年4月にスタートした5年間の中期経営計画に基づくものだ。5年後の到達点として「オリコならではの金融モデルの確立」を目指し、事業戦略を推進する上で不可欠な経営基盤強化策として五つの重点課題を掲げた。その最初に挙げられたのが「デジタル/AI利活用の徹底拡充」だ。
執行役員でデジタル・マーケティンググループ副グループ長(兼BPX推進室担当)の野口修一氏は、「AIX推進室のミッションは、その名前の通り、AIを活用してX(トランスフォーメーション)を実現することにある」と語る。
「社内の意識改革を進め、『AIは使うもの』から『AIで業務が変わる』へと、生成AIを含めたAI活用をさらに高い次元に進化させる」(野口執行役員)と意気込む。
オリコはAIX推進室を新設したのと同時に、グループ全体における抜本的なビジネスプロセス改革を通じた働き方改革を目指し、デジタル・マーケティンググループにあった「プロセスイノベーション室」をBPX(Business Process Transformation)推進室として独立させた。BPX推進室が部門・グループ横断的な取組の推進母体となり、AIX推進室が「AIに特化することで、高い専門性を養い、本社各部門の支援や最新技術の活用を支援し、社内に浸透させる役目を担う」(水口泰嗣AIX推進室課長)ことになる。
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