Visaとユニバーサル ミュージックが、音楽ファンの新たな体験の創出に向け協業

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ビザ・ワールドワイド・ジャパン(以下、Visa)とユニバーサル ミュージックは2026年9月17日、音楽を通じてファンとアーティストのエンゲージメントを強化するための新たな体験の創出を目指し、音楽分野における協業の可能性について検討を進めていくことで基本合意したと発表した。Visaは2026年7月3日に、「あなたの『好きの最前列』へ」というスローガンを掲げ、信頼される決済を基盤に、さまざまなパートナーシップを通じて、人々の情熱とつながるブランドに進化していくことを宣言した。今回のユニバーサル ミュージックとのアライアンスは、音楽の領域における具体的な取組みにつながるものといえるが、世界60以上の国と地域に拠点をもち、300万曲超の楽曲レパートリーを管理する世界でも最大規模の音楽会社とパートナーシップを結んだことで、Visaのブランド戦略がいっそう強化されそうだ。

決済を通じて人々の情熱を支えるVisa

Visaの日本市場における新たなブランド戦略は、スポーツ、音楽、ゲーム、アニメ、ライフスタイルの5つの分野において、パートナーシップを通じてファンの情熱に寄り添う取組みを展開していくことを目指すものだ。

ユニバーサル ミュージックとの協業は、音楽領域におけるブランド戦略を次のステージに進めるための取組みといえる。

9月17日に開催されたメディアブリーフィングで、Visaの里村明洋マーケティング本部長は、世界の音楽市場が11年連続で成長を続けており、2025年の市場規模は317億米ドル(約5兆円)に達しているが、日本の音源売上額は世界第2位の規模を誇っており、「音楽は日本で最も身近なカルチャー領域の1つ」と、Visaのブランド戦略にとって、音楽が重要なカテゴリーであることを強調した。

そのうえで、音楽ファンの体験は単に「聴く」だけでなく、ライブやSNS、コミュニティに「参加する」、グッズ購入、旅行、限定体験などを「体験する」へと拡張しており、音楽ファンは「参加し、つながる」存在に変化していることを指摘。1日当たりの平均視聴時間は51分で(ユニバーサル ミュージックジャパン調べ)、ライブコンサートの動員数は年間約6000万人、ライブ・エンターテインメント総売上は約6400億円(コンサートプロモーターズ協会調べ)に達しているというデータを紹介した。

里村本部長はストリーミング視聴、チケット購入、ホテル宿泊、バックステージ体験、移動、SNSでの情報共有、ライブ会場での飲食、ファングッズ購入など、「広がっているファンの体験を安心・安全な決済ネットワークで支えて行きたい」と抱負を語った。

そして、「Visaは決済を通じて人々の情熱を支え、ファンカルチャーに寄り添い、新たな体験価値と経済活動の活性化に貢献していきたい」と結んだ。

アーティストとファンのエンゲージメントを深化させる音楽会社

一方、ユニバーサル ミュージックの玉木一郎上席執行役員は、自社の役割が「ファンとアーティストのエンゲージメントを深める手伝いをする」ことにあるとしたうえで、日本の音楽の消費地は日本だけでなく、世界中に広がっており、ポップスだけでなく幅広いジャンルに広がっている日本の音楽はもはや「J-Music」と呼べる存在になっており、世界中で光り輝く存在になりつつあると、日本の音楽が大きな転換点に立っていることを強調した。

こうした変化に合わせ、ユニバーサル ミュージックの活動領域も拡大しているという。アーティストとファンのエンゲージメントを深めるために必要なサービスをライブ、ファンクラブ、マーチャンダイジング、リアルストアの展開などを行っており、「Visaとのパートナーシップの中で、ファンをワクワクさせるような企画を作っていけるのではないか」と期待を表明した。

ユニバーサルミュージックのストアにVisaが特別協賛

ユニバーサル ミュージックは2026年9月11日から同21日まで、THE WEEKNDの来日公演を記念したオフィシャルストア「After Hours Til Dawn Tokyo Pop-Up Store」を、UNIVERSAL MUSIC STORE HARAJUKUにて開催している。

このPOP-UP STOREではVisaの特別協賛により、通常営業時間の11:00~20:00に加え、毎日10:00~11:00の時間帯は、Visaカード会員を対象とした特別枠として営業しているほか、会場においてVisaカードで決済した人を対象に、オリジナルステッカーを各日先着・数量限定でプレゼントするなど、すでに両社の協業は始まっているという。

また、ユニバーサルミュージック傘下のレーベルに所属するAdoのコンサート「Ado スタジアムツアー 2026『Ao(アオ)』」にVisaが協賛したほか、クレディセゾンがVisaと連携し、Adoの名を冠した初のクレジットカード「SAISON CARD Digital<Ado>」を発行した例もある。

今後、両社がどのような価値を提供していくか、具体的なアイディアは明らかにされなかったが、Visaが世界最大の音楽会社のパートナーシップにより、ブランド戦略をさらに強化できるのは間違いないだろう。

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