決済処理額を19年で100倍超に拡大させたGMOペイメントゲートウェイ成長の軌跡
GMOペイメントゲートウェイ(以下、GMO-PG)の決済処理額(連結ベース)は2004年9月期の1...

AIエージェントの影響力は決済の分野にも及ぶ。特に注目されるのは、PSPの立ち位置の変化だ。
PSPはこれまで、ECサイトに決済基盤を提供するだけでよかったが、今後はAIエージェントとの連携も必要になる。
AIエージェントコマースにおける関連プレイヤー間の決済電文のあり方は複数のパターンが提唱されている。たとえば一つの例として、PSPがAIエージェントのリクエストに応じてトークンを発行し、そのトークンがECサイト経由で送られてきた場合は、消費者の購買意思が適切に確認できる正規の取引であると判定して決済処理を行うような連携も想定されているという。
影響を受けるのは、PSPだけでなく、クレジットカードのイシュアーやBNPLにも及ぶ可能性がある。
中山執行役員は、「決済手段はエンドユーザーが選べばよいので、決済手段や決済の顧客体験が変わることは基本的にない」と考えている。
だが、リテール金融オンラインは、以下のような変化が起きる可能性もあると考える。たとえばユーザーが購入代金を後払いや分割払いで支払いたいと考えた場合、返済回数などの条件によって手数料がどう変わるかなどを比較したいユーザーもいるだろう。
そうであれば、AIエージェントが複数の決済手段を比較し、決済手数料や割賦手数料をシミュレーションするようになるかもしれない。
AIエージェントが決済手段までレコメンドするようになれば、決済事業者は決済手段の情報をAIエージェントに登録する必要が生じる。EC事業者がそうするようになるのと同じだ。
当然ながら、AIエージェントにレコメンドしてもらい、ユーザーに選ばれるように手数料を下げたりする競争も始まるだろう。
過去、ショッピングクレジットの分野で経験してきた、加盟店にいかに選ばれるかを競い合うような競争が、AIエージェントの登場によって始まる可能性はないだろうか。
パターン3の場合は、PSPの立ち位置は従来と変わらないと思われるが、決済に影響が生じる可能性はあるだろう。
アメリカの巨大プラットフォーマーのパワーが、ECそのものと決済の地殻変動をもたらすのかもしれない。