セブン銀行が目指すATMプラットフォーム戦略の可能性

カードレスでの入出金を可能にする顔認証サービス

プラスコネクトの三つ目のサービスである「フェイスキャッシュ」は、ATM窓口でも活用されているNECの顔認証エンジンをベースにした本人認証手段だが、あらかじめ顔情報を登録しておくことで、キャッシュカードやローンカード等がなくても入出金サービスが利用できるサービスだ。

25年2月に、セブン銀行または静岡銀行の口座保有者を対象に始まった。

初回登録は、キャッシュカード等を挿入し、ATMカメラで容貌を撮影、SMSで送られてきたワンタイムパスワードを入力する3ステップで完了する。

その後は入出金時に、顔認証用のパスコード(英数字の固定式)を入力し、カメラに容貌を読み取らせ、キャッシュカード等の暗証番号を入力すれば、入出金が可能になる。キャッシュカードそのものは必要とせず、カードレスで入出金ができるようになる。

セブン銀行サイドでは、顔認証用のパスコードと顔認証を組み合わせた多要素認証を行っているわけだが、顔認証では、写真やタブレット端末によるなりすましを防ぐため、ランダムに指示された顔の動作を行うことで、認証の精度を高める対策も行っている。

ATMで口座振替依頼が完結

プラスコネクトの第4弾のサービスとして、25年度内に提供を開始する予定なのが、「ATM口座振替登録」だ。導入企業が顧客に書面・ウェブ・アプリなどによってQRコードを送り、顧客がセブン銀行ATMにQRコードを読み取らせ、口座振替する銀行口座のキャッシュカードを挿入し、暗証番号を入力するだけで、口座振替依頼ができるというサービスだ。

クレジットカードのカード代金はもちろん、最近は消費者金融会社も銀行口座から口座振替で返済を受け付けるようになっているので、消費者信用ビジネスにおいて、口座振替は必須アイテムといえる。

最近は、クレジットカード会社等のサイトから銀行のインターネットバンキングサイトに遷移して口座振替依頼契約の手続を行うケースが増えているが、顧客が口座振替依頼書に必要事項を記入し、クレジットカード会社等へウェブや郵送で提出する方法が依然主流で、全体の約6割を占めているという。

顧客は口座振替依頼書に記入・提出する手間がかかり、クレジットカード会社等も依頼書に記入漏れなどの不備があると、再提出を依頼しなくてはならないため、双方にとって煩わしい手続となっている。

そうした課題を解決するのが、ATM口座振替登録で、事業者はセブン銀行が設定した自社のIDと顧客を特定するID(契約番号等)をQRコードにして、これをオンラインや郵送で送ればよい。後は、顧客がQRコードをセブン銀行ATMに読み取らせ、キャッシュカードを挿入し、暗証番号を押すだけだ。

セブン銀行はPay-easy(ペイジー)の口座振替受付サービスと連携することで、このサービスを開発した。

リテール金融オンラインとは

リテール金融オンラインは、キャッシュレス決済や消費者金融などに関する主要企業の事業戦略や行政動向など、最新の情報を提供します。

初めての方はこちらをご覧ください。初めての方はこちらをご覧ください。
会員限定

限定記事の閲覧には、会員登録が必要です。
ご登録の上、ご覧ください。

FREE

どなたでも自由にご覧いただけます。
会員登録なしで、気軽にお楽しみください。

人気ランキング

X公式アカウント

最新情報などを配信中!!