日本の富裕層向けカード市場を開拓したLUXURY CARDの戦略

日本の富裕層向けカード市場を開拓したLUXURY CARDの戦略

アメリカ発のプレミアムクレジットカードブランド「LUXURY CARD」(以下、ラグジュアリーカード)が、日本で急成長を遂げている。完全招待制の「Black Diamond」をフラグシップとする4種類のプレミアムカードは、いずれもマスターカードの最上位クラス「World Elite」(以下、ワールドエリート)を採用。縦形の金属製カードの重厚感は、独自の存在感を醸し出す。年会費はエントリーモデルでも5万5000円(税込み)で、上位券種は11万円、22万円、66万円と、日本のプレミアムカードの中でも、トップクラスの水準だ。日本の富裕層向けカードの先駆け的存在とも評価される。ラグジュアリーカードが成功した秘密を探ってみた。

2016年に日本に進出

ラグジュアリーカードは、08年に米国の起業家スコット・ブラム氏が創業したプレミアムカードブランドだ。

自ら富裕層であったブラム氏は、自分が持ちたいと思うようなプレミアムカードがないと、自らプレミアムカードブランドを立ち上げたという。

16年に、グローバル展開を見据えて「ブラックカード」から「ラグジュアリーカード」へとブランドをリニューアルし、その年に日本市場へ進出した。

その後、18年には中国でも発行を開始。現在は米国・日本・中国の三つの市場で、ラグジュアリーカードブランドを展開している(ラグジュアリーカードブランドを企画・運営する企業は「Black Card Ⅰ(ブラックカードワン)」だが、以下、企業名を意味する場合もブランド名で記述する)。

ラグジュアリーカードの児玉朋雄チーフ・デジタル&マーケティングオフィサー(以下、CDMO)によれば、ラグジュアリーカードがまず日本に進出したのは、ブラム氏が若いころに、日本でビジネスをしており、日本の消費者マーケットをよく理解していたからだ。

日本には成熟したクレジットカード市場があり、富裕層ビジネスも盛んだが、何よりも商品・サービスの品質に厳しい日本で成功すれば、他のどこの国に進出しても成功できると考えたからだという。

児玉CDMOは日本進出当初から、ラグジュアリーカードのプロジェクトに参画し、オンラインをベースにした会員獲得や後述するさまざまな会員向けサービスの開発に取り組んできた。

ラグジュアリーカードは日本に進出するにあたり、アプラスをパートナーに選んだ。アプラスがラグジュアリーカードのイシュイングを行い、ラグジュアリーカードが各種サービスの開発・運営を行う形だ。

年会費やイシュイングの収入はラグジュアリーカードとアプラスで案分する。信用リスクを負担するのはもちろんアプラスだ。

リテール金融オンラインとは

リテール金融オンラインは、キャッシュレス決済や消費者金融などに関する主要企業の事業戦略や行政動向など、最新の情報を提供します。

初めての方はこちらをご覧ください。初めての方はこちらをご覧ください。
会員限定

限定記事の閲覧には、会員登録が必要です。
ご登録の上、ご覧ください。

FREE

どなたでも自由にご覧いただけます。
会員登録なしで、気軽にお楽しみください。

人気ランキング

X公式アカウント

最新情報などを配信中!!